エックスサーバーとバリューサーバーは、どちらもWordPressやホームページの運営に利用できるレンタルサーバーです。独自SSLや自動バックアップ、複数ドメインなど、サイト運営に必要な基本機能を備えています。
大きな違いは、料金とサポート、WordPressの運用を支援する機能です。バリューサーバーは低価格で利用しやすく、エックスサーバーは初期費用0円で、WordPressの移行やトラブル対応に役立つ機能が充実しています。
ここからは、エックスサーバーのスタンダードプランと、バリューサーバーのスタンダードプランを中心に比較します。料金・容量・バックアップ・サポートの違いを見ながら、どちらが自分に合うか確認していきましょう。
エックスサーバーとバリューサーバーの違いは?まずは比較表で確認
名前だけでは、どちらが自分の使い方に合うのか判断しにくいですよね。主に確認したい違いは次のとおりです。
- 月額料金と初期費用
- サーバー容量
- WordPressのインストール・移行機能
- 自動バックアップの保存期間
- 電話・メール・チャットのサポート
- 独自ドメイン特典
- 初心者が設定しやすいか
エックスサーバーとバリューサーバーの主な違い
結論からいうと、料金をできるだけ抑えたい人にはバリューサーバー、WordPressの始めやすさやサポートを重視する人にはエックスサーバーが向いています。
バリューサーバーのスタンダードプランは、36カ月契約なら月額換算366円です。初期費用2,200円はかかりますが、長期利用時のサーバー料金を抑えられます。
エックスサーバーのスタンダードプランは、36カ月契約の通常料金が月額990円です。バリューサーバーより高いものの、初期費用は0円で、条件を満たすと独自ドメイン永久無料特典も利用できます。WordPress簡単移行やWordPressリカバリー、電話サポートなども用意されています。
エックスサーバーとバリューサーバーの比較表
| 比較項目 | エックスサーバー・スタンダード | バリューサーバー・スタンダード |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 2,200円 |
| 36カ月契約の月額換算 | 通常990円 | 366円 |
| 36カ月分のサーバー料金 | 通常35,640円 | 13,187円 |
| ディスク容量 | 500GB・NVMe SSD | 400GB・ピュアSSD |
| 無料お試し | 10日間 | 10日間 |
| WordPressインストール | 簡単インストール対応 | コントロールパネルからインストール可能 |
| WordPress移行 | WordPress簡単移行 | プラグインまたは手動で移行 |
| 自動バックアップ | 1日1回・過去14日分 | 1日1回・最大15世代 |
| マルチドメイン | 無制限 | 無制限 |
| データベース | 無制限 | 無制限 |
| 独自SSL | 無料・無制限 | 無料で利用可能 |
| 独自ドメイン特典 | 条件を満たすと最大2個無料 | スタンダードはドメイン代別途 |
| 電話サポート | あり | スタンダードはなし |
| メールサポート | あり | あり |
| 向いている人 | 初心者、WordPress運営、サポート重視 | 安さ重視、サーバー設定に慣れている人 |
2026年6月30日時点の各公式料金・機能ページをもとにしています。エックスサーバーのキャンペーン価格や独自ドメイン特典の条件は、契約時期や契約期間によって変わることがあります。
料金の違い
料金の安さを重視する場合は、バリューサーバーが選びやすいです。
バリューサーバー公式サイトの「料金・プラン」ページでは、スタンダードプランの料金は次のように案内されています。
| 契約期間 | 支払額 |
| 1カ月 | 549円 |
| 3カ月 | 1,538円 |
| 6カ月 | 2,857円 |
| 12カ月 | 5,275円 |
| 24カ月 | 9,670円 |
| 36カ月 | 13,187円 |
36カ月契約では月額換算366円ですが、契約時に初期費用2,200円がかかります。36カ月分の料金と初期費用を合わせると15,387円です。
エックスサーバー公式サイトの料金ページでは、スタンダードプランの通常料金は3カ月契約が月額1,320円、6カ月契約が月額1,210円、12カ月契約が月額1,100円、36カ月契約が月額990円です。初期費用はかかりません。
通常料金で36カ月利用した場合、エックスサーバーは35,640円、バリューサーバーは初期費用を含めて15,387円です。単純なサーバー費用の差は、3年間で20,253円になります。
ただし、エックスサーバーでは期間限定の割引やキャッシュバックが行われることがあります。2026年6月30日時点では、2026年7月6日までスタンダードプランが最大30%オフとなり、36カ月契約は月額693円と案内されています。キャンペーン終了後は料金が変わるため、通常料金と申込時の支払額を分けて見る必要があります。
サーバー容量と機能の違い
エックスサーバーのスタンダードプランは、NVMe SSDを採用した500GBのディスク容量を利用できます。バリューサーバーのスタンダードプランは、ピュアSSDを採用した400GBです。容量だけで比較すると、エックスサーバーが100GB多くなっています。
どちらも、スタンダードプランではマルチドメインとデータベースを実質無制限で利用できます。複数のWordPressサイトを運営する場合でも、サイトごとに新しいサーバー契約が必要になるとは限りません。
エックスサーバーには、サイト表示の高速化に使えるXアクセラレータやサーバーキャッシュ設定、ブラウザキャッシュ設定があります。WordPressリカバリーにも対応しており、WordPressで問題が起きた場合に復旧やリセットを進められます。
バリューサーバーは、PHP高速化キャッシュ、HTTP/2、SSH、CRON、SFTPなどに対応しています。スタンダードプランでは、公式ページ上の快適に利用できる目安が月間約300GB・約300万PVと案内されています。
公式情報だけで両社の表示速度を同じ条件で直接比較することはできません。アクセス増加を見込んでいる場合は高速化機能や運用支援を含めてエックスサーバー、少ない費用で必要なサーバー機能をそろえたい場合はバリューサーバーが候補になります。
WordPressの始めやすさの違い
どちらもWordPressをインストールできますが、設定や移行に必要な作業が異なります。
エックスサーバーは、WordPress簡単インストールに加え、他社サーバーのWordPressを移すための「WordPress簡単移行」を利用できます。必要な情報を入力して移行を進められるため、ファイルやデータベースを一つずつ移す負担を減らせます。
バリューサーバーも、コントロールパネルの「CMSインストール」からWordPressを設置できます。ただし、事前にMySQLを作成し、インストール後にデータベース情報を入力する流れです。
他社サーバーからバリューサーバーへ移行する場合は、公式マニュアルで次の方法が紹介されています。
- All-in-One WP Migrationを使う
- Duplicatorを使う
- プラグインを使わず手動で移行する
移行手順が用意されている点は安心ですが、エックスサーバーの自動移行機能より作業項目は多くなります。プラグインやFTP、データベースの扱いに慣れていない人は、エックスサーバーの方が進めやすいでしょう。
自動バックアップの違い
バックアップは、どちらも追加料金なしで利用できます。
エックスサーバーは、サーバー領域のWebデータとMySQLデータベースを毎日バックアップし、過去14日分を保持します。バックアップデータの取得や復元にも対応しています。
バリューサーバーは1日1回バックアップを作成し、最大15世代・15日分を保管します。Webデータだけでなく、メールデータ、MySQL、PostgreSQLも対象です。復元データは、コントロールパネルから申し込めます。
保存期間はバリューサーバーが1日長いものの、大きな差ではありません。メールデータもサーバー側のバックアップ対象に含めたい場合は、バリューサーバーの対象範囲を確認しておくと選びやすくなります。
サポートの違い
サポート方法を重視する場合は、エックスサーバーが向いています。
エックスサーバーでは、メール・電話・チャットによる問い合わせ窓口が用意されています。メールは24時間365日受け付け、電話とチャットは平日に利用できます。
バリューサーバーは、全プランでメールサポートと24時間の障害対応を利用できます。平日10時から17時まではライブチャットも案内されています。一方、電話サポートはビジネスプランのみで、スタンダードプランでは利用できません。
メールだけでは状況を説明しにくい人や、契約・設定について電話で相談したい人には、エックスサーバーの方が合いやすいです。
独自ドメイン特典の違い
エックスサーバーでは、契約期間などの条件を満たすと、独自ドメイン永久無料特典を利用できます。
スタンダードプランでは、12カ月以上の契約で対象となり、契約期間によって無料になるドメイン数が変わります。条件を満たした場合は最大2個まで無料にできます。
バリューサーバーのスタンダードプランでは、サーバー料金とは別に独自ドメイン料金がかかります。ドメインとサーバーをまとめたい場合は「まるっとプラン」もありますが、利用できる容量やドメイン数などがスタンダードプランとは異なります。
サーバー料金だけならバリューサーバーが安いものの、独自ドメインの取得費用や更新費用まで含めると差が縮まる場合があります。
メリット・デメリットの違い
| 対象 | メリット | デメリット |
| エックスサーバー | 初期費用0円、容量500GB、WordPress簡単移行、電話サポート、独自ドメイン特典 | 通常料金はバリューサーバーより高い |
| バリューサーバー | 36カ月契約が月額換算366円、容量400GB、15世代バックアップ、基本機能が豊富 | 初期費用がかかる、スタンダードは電話サポートなし、移行作業がやや多い |
エックスサーバーは、料金だけを見ると高めです。ただし、独自ドメイン特典や移行機能、電話サポートまで利用する場合は、費用差だけでは判断できません。
バリューサーバーは、サーバー代を抑えながらWordPressや複数サイトを運営できます。一方で、サーバー設定やWordPress移行を自分で進める場面が多いため、ある程度マニュアルを読みながら操作できる人に向いています。
エックスサーバーとバリューサーバーはどっちがおすすめ?
選ぶときは、月額料金だけでなく、WordPressの経験や必要なサポートも見ておくと判断しやすくなります。
| 重視すること | 選びやすいサーバー |
| 月額料金の安さ | バリューサーバー |
| 初期費用をかけたくない | エックスサーバー |
| WordPressを初めて使う | エックスサーバー |
| 他社から簡単に移行したい | エックスサーバー |
| 電話で相談したい | エックスサーバー |
| サーバー設定に慣れている | バリューサーバー |
| 複数サイトを安く運営したい | バリューサーバー |
| 独自ドメイン特典を利用したい | エックスサーバー |
エックスサーバーが向いている人
エックスサーバーは、次のような人に向いています。
- 初めてWordPressブログを開設する人
- サーバーの初期設定に不安がある人
- 他社サーバーからWordPressを移行したい人
- 電話やチャットで質問したい人
- サイトのアクセス増加を見込んでいる人
- 独自ドメイン特典を利用したい人
- 容量に余裕を持たせたい人
WordPressの設置や移行をできるだけ簡単に済ませたい場合は、エックスサーバーが選びやすいです。通常料金は高めですが、管理やトラブル対応にかかる手間を減らせる可能性があります。
バリューサーバーが向いている人
バリューサーバーは、次のような人に向いています。
- レンタルサーバー代を抑えたい人
- 3年間以上の長期利用を予定している人
- FTPやデータベースの操作経験がある人
- マニュアルを見ながら設定できる人
- 小規模サイトを複数運営したい人
- 電話サポートがなくても困らない人
- ドメインを別のサービスで管理したい人
月額換算366円で400GBを利用できるため、維持費を抑えながら複数サイトを運営したい場合に向いています。
料金を重視するならどっち?
料金を最優先するなら、バリューサーバーです。
スタンダードプランを36カ月利用する場合、初期費用を含めても15,387円です。エックスサーバーの通常料金35,640円と比べると、3年間の支払額を大きく抑えられます。
ただし、エックスサーバーの割引キャンペーンや独自ドメイン永久無料特典を利用すると、実質的な差は小さくなることがあります。サーバー代だけではなく、ドメイン更新料も含めて比べると判断しやすくなります。
機能やサポートを重視するならどっち?
WordPress関連機能やサポートを重視するなら、エックスサーバーが向いています。
WordPress簡単移行、WordPressリカバリー、高速化機能、電話・チャットサポートが用意されているため、設定やトラブルへの不安を減らしやすいからです。
バリューサーバーも、独自SSL、SSH、CRON、SFTP、自動バックアップなど、通常のサイト運営に必要な機能を利用できます。操作経験があり、サポートより安さを重視する人には十分な選択肢です。
初めてWordPressを使うならどっち?
初めてWordPressを使う場合は、エックスサーバーが始めやすいです。
バリューサーバーでもコントロールパネルからWordPressをインストールできますが、事前にMySQLを作成し、データベース情報を設定する必要があります。エックスサーバーはWordPressのインストールや移行を簡単に進める機能がそろっています。
サーバーやデータベースの仕組みを理解しながら設定したい人には、バリューサーバーも合います。手順の少なさを優先するなら、エックスサーバーが候補になります。
エックスサーバーとバリューサーバーは併用できる?
エックスサーバーとバリューサーバーを別々に契約し、用途ごとに使い分けることはできます。
たとえば、アクセスの多いメインサイトをエックスサーバーで運営し、小規模なテストサイトや保管用サイトをバリューサーバーに置く方法があります。
サーバーを乗り換える場合も、新しいサーバーで動作を確認するまで旧サーバーを残しておくと、表示停止のリスクを抑えられます。バリューサーバーの公式移行マニュアルでも、移行先での動作確認が完了するまで移行元サーバーを解約しないよう案内されています。
迷った時の選び方
どちらにするか迷った場合は、次の3点で決めると選びやすくなります。
- 月額料金を最優先するか
- WordPressの設定を自分で進められるか
- 電話やチャットのサポートが必要か
費用をできるだけ抑え、自分で設定できるならバリューサーバーが向いています。
多少料金が高くても、WordPressの始めやすさやサポート、移行機能を重視するならエックスサーバーが合いやすいです。
どちらにも10日間の無料お試し期間があります。管理画面の操作性や設定方法を実際に確認してから、本契約するサーバーを決める方法もあります。
エックスサーバーとバリューサーバーの比較まとめ
- 料金の安さを重視するならバリューサーバーが選びやすい
- 36カ月契約の月額換算は、エックスサーバーが通常990円、バリューサーバーが366円
- エックスサーバーは初期費用0円、バリューサーバーは初期費用2,200円
- ディスク容量はエックスサーバーが500GB、バリューサーバーが400GB
- どちらもWordPress、無料独自SSL、複数ドメインに対応している
- エックスサーバーにはWordPress簡単移行やWordPressリカバリーがある
- バリューサーバーの移行はプラグインや手動作業が中心
- 自動バックアップはエックスサーバーが14日分、バリューサーバーが最大15日分
- 電話サポートを重視するならエックスサーバーが向いている
- サーバー設定に慣れていて費用を抑えたい人にはバリューサーバーが向いている
- 独自ドメイン特典を含めると、料金差が小さくなる場合がある
- どちらも10日間のお試し期間を利用できる
サーバー料金を最優先するならバリューサーバー、WordPressの操作性やサポートまで重視するならエックスサーバーを選ぶと、自分の使い方に合った契約を決めやすくなります。

